漫画で解説!大腸カメラ検査

よくある質問

漫画にある「検査前の問診・準備の画像」は何を示しているのですか?

漫画に描かれている「検査前の問診・準備」は、安全で正確な大腸カメラ検査を行うために欠かせない大切なステップを表しています。
検査前の問診では、医師やスタッフが

  • 持病の有無
  • 現在服用しているお薬
  • 過去の手術歴
  • アレルギーの有無

などを確認します。
特に、抗血栓薬や抗凝固薬を服用中の方は、検査やポリープ切除時の出血リスクに関わるため、慎重な調整が必要です。また、前日の食事内容や下剤の服用方法、検査当日の流れについても分かりやすく説明します。
こうした事前の準備と確認をしっかり行うことで、検査中のリスクを減らし、より精度の高い検査につながります

漫画で描かれる「スコープ挿入の場面」は怖いイメージがありますが、どんな感覚ですか?

漫画のスコープ挿入シーンは見た目のインパクトがありますが、実際の感覚には個人差があります。鎮静(眠っている間に検査を受ける方法)を選択した場合、多くの方は痛みや不快感をほとんど感じることなく検査が終わります
鎮静を使用しない場合でも、スコープは柔らかくしなやかに設計されており、腸のカーブに沿ってゆっくりと進めていきます。そのため、強い痛みというよりも、お腹が張る感じや軽い圧迫感を感じる程度のことが多いです。
検査中は医師やスタッフが声かけをしながら進めますので、不安なことや痛みがある場合は遠慮せずにお伝えください。できるだけ楽に検査を受けていただけるよう配慮しています。

漫画にある「病変発見の瞬間」は、どのように判断しているのですか?

漫画では病変が分かりやすく描かれていますが、実際の診断は一瞬で決めているわけではありません
医師は、大腸の粘膜を丁寧に観察しながら、

  • 粘膜の形状
  • 色調の変化
  • 表面の模様(表面パターン)

などを総合的に判断しています。
正常な大腸粘膜は滑らかなピンク色をしていますが、病変がある部分では

  • 周囲より色が濃い
  • わずかな盛り上がりや凹みがある
  • 表面の模様が不規則

といった特徴が見られます。
こうした微妙な変化を、これまで多くの検査を行ってきた医師の経験と技術で見極めています。また、AI支援の病変検出システムを導入している施設では、見逃されやすい小さな病変をリアルタイムで補助的に検出することが可能です。
医師の目とAIのサポートを組み合わせることで、より精度の高い診断につながります

漫画で「ポリープ切除」の場面がありますが、なぜその場で切除するのですか?

大腸ポリープの多くは良性ですが、一部は将来大腸がんに進行する可能性があります。
そのため、漫画のように検査中にポリープを見つけた場合、その場で切除することは、がん予防としてとても有効です。
ポリープ切除は、スネアと呼ばれる専用の器具を用いて行い、内視鏡下で安全に処置します。多くの場合、痛みを感じることはありません。切除したポリープは病理検査に提出し、良性か悪性か、がんの可能性がないかを詳しく調べます。また、複数のポリープが見つかった場合でも、安全に行える範囲であれば1回の検査でまとめて切除することが推奨されます。
このように、検査と同時に治療まで行えることが、大腸カメラ検査の大きなメリットです。

入院は必要ですか?日帰りで大丈夫ですか?

多くの場合、大腸カメラ検査やポリープ切除は日帰りで可能です。
漫画で描かれているような一般的な大きさのポリープであれば、検査と同時に切除を行い、当日そのままご帰宅いただけます
ただし、

  • ポリープが大きい場合
  • 出血リスクが高い場合

などでは、安全を優先して入院治療や専門医療機関をご案内することがあります
日帰り切除後は、当日の安静や食事・運動の制限などを守っていただくことで、合併症のリスクは低く抑えられます。医師がポリープの大きさや形、患者さんの状態を総合的に判断し、無理のない最適な方法をご提案しますので、ご安心ください。

漫画にある「検査後の説明シーン」はどういう点を確認しているのですか?

漫画に描かれている検査後の説明シーンでは、検査で分かった内容と今後の注意点を分かりやすくお伝えしています。
主に確認しているのは、

  • 大腸全体をしっかり観察できたか
  • ポリープや炎症などの異常があったか
  • ポリープを切除した場合、その数や大きさ、切除方法
  • 出血などの合併症が起きる可能性と注意点

などです。
また、切除したポリープがある場合は、病理検査の結果がいつ分かるか、結果に応じた今後の対応についても説明します。異常がなかった場合でも、次回の検査時期や生活上のアドバイスをお伝えし、安心して日常生活に戻っていただけるようにしています。
検査後に分からないことや不安な点があれば、遠慮なくご質問ください。この説明の時間も、大腸カメラ検査の大切な一部です。

この記事の執筆者

略歴

2003年昭和大学病院 第2内科
2010年国立がん研究センター東病院
2012年昭和大学病院 消化器内科 助教
2014年新百合ケ丘総合病院 消化器内科 医長
2015年NTT東日本関東病院 消化器内科
2021年NTT東日本関東病院 消化管内科 医長
2023年名古屋むらもと内視鏡クリニック 栄院開院

資格

  • 医学博士
  • 日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医・支部評議員
  • 日本消化器病学会 専門医・指導医・支部評議員
  • 日本消化管学会 胃腸科専門医・指導医・代議員
  • H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医
  • 日本内科学会 認定内科医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • FJGES (Fellow of Japan Gastroenterological Endoscopy Society)
  • Digestive Endoscopy reviewer
  • Journal of Gastroenterology and Hepatology reviewer
  • Junior Endoscopist Training Seminar(JETS) advisor
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