内科

一般内科の診療

一般内科の診療咳や喉の痛み、頭痛、発熱といった風邪の急性症状、腹痛、悪心(吐き気)や嘔吐といった急性胃腸炎などの症状のほか、糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症といった生活習慣病、メタボリックシンドローム(内蔵脂肪症候群)を含む肥満、喘息、貧血、動脈硬化、不整脈といった慢性疾患のコントロールなど、内科では幅広い疾患を扱っています。
また、どこが悪いか分からないけれど、なにか身体の調子が悪いといって内科を訪れる方も多く、患者様が適切な医療を受けることができるように診療を行っております。

風邪

風邪は単一な病名ではなく、のどや鼻といった上気道に急激な炎症を起こす疾患の総称です。原因のほとんどはウイルスによる感染症で、ライノウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルスなどが主な原因ウイルスです。症状は咳、鼻水、のどの痛みなどに加え、発熱を伴うこともあります。
ほとんどの場合、数日安静にしていれば回復に向かいますが、こじらせてしまうと気管支や肺などに炎症が拡がってしまい重篤になることがあります。安静にしているが、症状が悪化してくる、どうしても治らない場合は速やかに受診してください。

インフルエンザ

インフルエンザは、毎年11月末から12月ごろから流行し始め、1月~3月ごろに流行のピークを迎える気道感染症で、原因はインフルエンザウイルスです。一般の風邪と分けられているのは、高熱や気管支炎・肺炎といった重篤な症状を起こしやすいためです。また、非常に感染力が高いため、感染したら家族や周囲の人にうつさないよう注意が必要です。
特に学校保健安全法では、感染後5日を経過しており、解熱後2日以上経たなければ出席停止と定められています。成人の場合は法的な措置はありませんが、学校保健安全法の規定に準じるところが多いようです。

高血圧

血流によって血管壁は常に圧力を受け続けています。この圧力が血圧で心臓が収縮して血液を送り出した時には血圧は上がり、一方で拡張したときは血圧が下がります。これを収縮期血圧(上)と拡張期血圧(下)といい、この両方が高すぎても、低すぎても問題があるとされています。
中でも生活習慣病として問題になるのは高すぎる状態です。常に血管に負荷がかかり続けて、動脈硬化を起こしやすい状態となり、そのまま放置すれば、脳卒中や心筋梗塞に繋がります。肥満の解消、減塩、適切な運動などで血圧を良い状態にコントロールしていくことが大切です。必要な場合は血圧降下薬などの薬物療法も行います。

脂質異常症

血液中の脂質として主なものは、細胞に運ばれて利用されるLDLコレステロール、余剰した脂質を回収するHDLコレステロールと糖質などの不足を補い細胞にエネルギーを与える中性脂肪(トリグリセリド)の3つです。この3つはどれも必要不可欠なもので、コレステロールに善悪はありません。
どの脂質もバランス良く働いていることが大切で、このどれか一つでも多過ぎたり、少な過ぎたりすると身体に影響があり、脂質異常症となります。特にLDLコレステロールが多過ぎる、HDLコレステロールが少な過ぎるといった状態になると、血中の脂質が増えて、動脈硬化を起こしやすくなります。食生活、運動不足などの生活習慣から発症することが多いのですが、女性は閉経後ホルモンバランスの変化から脂質異常症を起こしやすくなるため、注意が必要です。

糖尿病

食物から摂取した糖分は、腸で吸収されブドウ糖となって血液に含まれ、細胞が活動するエネルギーとして利用されています。このブドウ糖をコントロールするのは膵臓で作られるインスリンという物質ですが、何らかの理由によってインスリンが作られなくなったり、少なくなったりする場合(1型糖尿病)、またはインスリンは普通に作られていても、上手く働くことができなくなったりした場合(2型糖尿病)、血液中のブドウ糖が過剰となり、血液がドロドロの状態となって血管に負担をかけ続けます。
血管の負担は大きな血管の動脈硬化を助長するだけではなく、身体の細部にある毛細血管が詰まったりダメージを受けたりして身体の各所で合併症を起こします。俗に糖尿病は合併症のデパートと言われるほど、合併症が多くある疾患です。食事、運動などの生活習慣を改善し、必要な場合は血糖値を下げる薬などを使用します。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨は硬い石のような物質に思われるかもしれませんが、実は古くなった骨は破骨細胞によって壊され、新しい骨が骨芽細胞によって供給され続けてバランスを保っています。加齢やホルモンバランスの変化などによって、このバランスが崩れた時、骨の成分がどんどん無くなっていき、スカスカの軽石のような骨になってしまうのが骨粗鬆症です。
この状態になると、ちょっとしたことで全身の骨が骨折しやすくなり、寝たきりの原因となってしまうこともあります。特に女性の場合、閉経と共にホルモンのバランスが変わり、骨の新陳代謝のバランスも崩れやすくなるため注意が必要です。
骨の硬度を保つためにカルシウムをしっかり摂取し、また骨は適切な負荷がかかることで丈夫になるため、軽い運動などをしっかりと続けて行くなど生活習慣の改善が大切です。その上で、必要な場合は薬物療法なども行います。

地域の「かかりつけ医」

体調が悪いけれど、どこが悪いのかはっきりしない、あちこちに症状があって何科を受診したら良いか分からない、健康に不安があってしっかりと調べてもらいたい、などというお悩みを持つ方は多いと思います。
こうしたはっきりとしない健康への不安なども含め、何でも相談できて、適切な診断と治療を行い、高度な医療や検査が必要な場合は、そういった設備を備えた医療機関へと紹介し、スムーズに診療を受けられるようにするために、身近な地域で「かかりつけ医」が必要です。
当院もこうした考え方にもとづいて、急性疾患の治療や慢性疾患のコントロールだけではなく、地域の皆様が気軽に相談できる医院を目指していますので、何か不安なことがありましたらお気軽にご相談ください。


監修:名古屋むらもと内視鏡クリニック 栄院 
院長 村元喬

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